エヌの解放

40代独身女の適当な日常です。

今隣にいるのは「私のジョン・レノン」なんじゃないか。

今でも惜しいと思うのが、ジョン・レノン・ミュージアムの閉館です。

昨日がジョン・レノンの命日でしたね。ハッと思ったら一日過ぎてました、、。

コアなファンというわけではないんですが、父親がいつも車でビートルズを聴いていたので、よく嘘英語で歌いまくってました。

さいたまスーパーアリーナの4・5階部分に作られたミュージアムで、2010年に閉館しています。私は2・3度足を運びました。

 

すごくいいミュージアムだったんです。

最初にミニシアターでジョンの生涯を紹介するショートフィルムを見るんですが、これがまたいいんです。

ジョンが銃弾に倒れる件では、「ズダーン」という銃声の後、

一瞬の静寂を挟んで『スターティング・オーヴァー』のベルの音が鳴り、

「Our life ・・・」と曲が始まります。

いや、確かこんな感じだったと思うんですが、記憶の中で美化されているかもしれません。

平日は空いていて、そのミニシアターに当時の彼氏と2人きりだったりすると、

 

今隣にいるのは「私にとってのジョン・レノン」なんじゃないか?

 

という錯覚に陥りそうになります。

 

ジョンとヨーコの出会いとなったヨーコの個展を再現した展示もあり、

階段を上って天井に書かれた「YES」という小さな文字を見ることもできました。

 

印象深いのは、ヨーコから電話がかかってくるという展示です。

あるとき、フロアに電話のベルが鳴り響いたんです。

我々が戸惑っているとミュージアムの方が飛んできて、やや慌てた様子で

 

「どなたか電話を取りませんか?ヨーコさんからの電話です」 と。

 

もうそのフロアにいた全員「え!!!!?」ですよ。

促されて一人の男性が受話器を取っていたと思います。

どうやらこれ、激レアなことみたいです。

今は後悔してます。電話に出ればよかった、と。

 

展示の最後、天井まで届く透明の巨大パネルにジョンの言葉が散りばめられていて、

それを彼氏と並んで見上げながらボーっとしたり、気に入ったものがあったら教えあったり、今思うとちょっと痛いですけど、そこそこいい思い出です。

 

その人とは別れたので、私にとってのジョン・レノンではなかったわけですが。