エヌの解放

40代独身女の適当な日常です。

キムタクのドラマを見てしまいました。

昨日初回を迎えた木村拓哉さんのドラマ『A LIFE~愛しき人〜」を見てしまいました。あまり医療系のドラマは好きではなく、さらにキムタクのドラマは一つも見たことがなかったんですが、今回はあまりに前評判が悪く書かれていて気の毒だったので、見てしまいました。あ、『あすなろ白書』は見てました。あれは彼が主演ではなかったし、あまり「キムタクのドラマ」という感じがいないのは私だけでしょうか。

で、『A LIFE』ですが、普通に面白かったです~。絶対に見逃したくないというほどではないですが、その時間に家にいれば見るかもしれません。上から目線ですみません。でも、そういう「家にいれば見る」という層も大事なのかな~、と。

このドラマを見てみたかった一番の理由は他にありまして、田中泯さんです。木村さん演じる主人公のお父さんで、寿司屋の大将を演じてましたね。やっぱり似合いますね~、寡黙な職人肌。

田中泯さんといえば、以前NHKのドキュメンタリーでバヌアツの火山で踊ったあとに、「自分は本当に踊ったんだろうか」というような名言を残したのが忘れられません。

舞踊家の名言で言えば、東京バレエ団の芸術監督である斎藤友佳理さんが言った、「アームス(腕の中)に宇宙を感じなさい」という言葉も印象的。上手くいえないんですけど、存在するんですよ、ダンサーの腕の中に宇宙が。ただ腕をスッと丸めただけで、そこに何か大切なものを抱えているように見える人たちというのがダンサーの中には存在します。

もう一つ、私の中で名言がありまして、『ヨコハマメリー』という映画の中で大野慶人さんが言った言葉です。大野慶人さんは大野一雄さんの息子さんで舞踏家です。メリーさんというのは、横浜に存在した白塗りをした女性なんですが、私も横浜高島屋で遭遇したことがあります。姉と2人でベンチに座っていると、どこからともなく甘い香りがしてきて、見渡すと真っ白にお化粧をしたおばあさんが座っていたんです。当時はわからなかったんですが、甘い香りは「おしろい」の匂いでした。子どもだったので、ちょっと怖かったのを覚えています。でも、今となってはメリーさんに会ったことがあるのは自慢です。そのメリーさんのドキュメンタリー映画『ヨコハマメリー』の中で、「どうして白塗りをするのか」という問いに大野慶人さんが(舞踏家も白塗りをしていることが多いので)、「塗っているのではなく、消しているんです」と答えていたんです。私はこれが妙にストンと納得できて、とても印象に残っています。

私の中の舞踊家三大名言です。

なんだか話がキムタクのドラマとは関係なくなってしまいました、、。来週も一応見るつもりでいます。初回より視聴率が上がるといいなぁと、コアなファンではないんですが、思ってしまいます。

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