エヌの解放

40代独身女の適当な日常です。

衝動的な断捨離は心のサインかもしれないと思いました。

昨日は実家の片付けに行ってきました。

正確には以前住んでいた実家です。高校卒業まで住んでいた家が、祖母が亡くなってからしばらく空き家になっていたんですが、買い手が見つかったので解体することになったんです。父は今入院中なので、母と私の二人で作業することに。解体前に必要なものを運び出す作業だったわけですが、もう必要なでしょ~っていうものまで取って置きたがるんですよね~。特に父が。というか父が。私はどちらかというと色々と捨てたくて捨てたくて仕方がない人間なので、「捨てればいいのになぁ」と思いながら作業してました。

でも、私も以前は捨てられない人間だったと思います。コレクター癖もあったので、あれもこれも溜め込んでました。好きなアーティストが変われば片っ端から購入して、ヤフオクで過去のものまで手に入れて、そうやって詰め込むことが快感でした。いつからだろう。30歳を越えた頃じゃないかな~と思うんですが、捨てたい気分が押し寄せてきたんです。そして捨ててみると、なんて気持ち良いんだろう!!と。世間的に断捨離が流行っていた時期だったのかもしれません。

なんか、それまで溜め込んでいた物を捨てると、自分自身も余計なものが落ちたような気がして、スッキリしたんですよね。捨てることで新たに進めるような気がしたし、成長したような気がしてました。

で、勝手に思ったんですが、何でもかんでも捨てたいときって、気持ちが弱ってるときなのかな~と。何かが溜まってて、それを捨てたいんじゃないかと思ったんです。きちんと意思を持って断捨離をしている人は別かもしれませんが、私のように何のポリシーもなく半ば衝動的に捨てるときというのは、なんか上手くいかなくてモヤモヤしているときなんじゃないかな~と思ったりしました。

昨年のことなんですが、急に見たくなったものがあって実家に探しに行ったら、どうやら過去の自分が捨ててしまっていて、ガッカリしたということがありました。捨てたことすら覚えていないほど無我夢中で捨てていたのかと、ビックリ。と同時に、当時その事柄に夢中になっていた自分の気持ちまで捨ててしまったようで、寂しさも感じたんです。収納スペースがなくて困っているわけでもなければ、何でも捨てるもんじゃないな~と。だから今回、あれもこれも捨てない父の気持ちを尊重したいと思ったんです。母に対しても、「捨てればいいじゃん」とか「取って置いてどうするの?」とか言うのをやめようと思うようになりました。散々言っちゃったから、もう遅いかな、、。いや、今からでも頑張って親の気持ちに寄り添えるようになりたいです。あとで母にメールしてみようと思います。「昨日捨てなって言ったアレ、もう一度考えてみたら?」って。遅いかもしれないし余計なことかもしれないけど、言ってみる意味はなくはないと思います。また1年後に捨てたって構わないわけですもんね。