エヌの解放

40代独身女の適当な日常です。

映画『IT』が見たい。/意外といい青春だったな。

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11月に入りましたね。

通勤途中のいちょうの木です。このいちょうの木、雌木のようで、落ちたぎんなんを通行人が踏むので、臭いのなんのって、、、。そのシーズンには通らないようにしています。

 

スティーブン・キング原作の映画『IT~”それ”が見えたら、終わり』が日本でも昨日から公開されました。

中学生のときに小説を読み、TVドラマ化されたものを高校生の頃に見ました。

当時、私はまだ自分が本を読むのが好きだと錯覚していて、それなりに本を読んでいました。そして、本屋で見た『IT』上下巻をジャケ買いしたんです。

今は本はあまり読みません。特に小説は苦手、、。目は文字を追っているのに、頭が別のことを考えてしまうんです。そのせいで、何度も何度も戻りながら読むことになります。最近読むのは、ダンスやバレエの関連本か、旅行記くらいです。好きなんです、他人の旅行記。

本を読むのは苦手だけど(苦手だから?)、読書家に対する憧れがあって、そのせいで読書家が苦手になってしまっています。軽蔑されそうで怖い。そして、下手に話を振ってしまって、本なんて貸された日には絶望します。面倒くさい女ですよね。今ではすっかり読書コンプレックスに陥っています。でも、アメトークの読書芸人とか、又吉さんと加藤シゲアキさんの「タイプライターズ~物書きの世界~」とか、ライトな読書番組は大好きです。作家さんのドキュメンタリーはすごく面白い。

で、『IT』ですが、小説はハードカバーの上下巻で、1冊が5cmくらいあって、今では絶対に手を出しそうにない代物です。真っ赤な「IT」の文字がインパクト大で、緻密な風景画が美しく、完全なるジャケ買いでした。しかし、ものすごく面白かった。

高校に入って仲良くなった女友達に貸してあげて、2人で「ハイヨー、シルバー!」と言って遊んだものです(そんな女子高生、嫌だ)。授業中に彼女から届く手紙の最後に、合言葉のように「ハイヨー、シルバー!」と書かれていたのが懐かしい。意外といい青春だったな。

小説の後に見たTVドラマ版も、突っ込みどころはあるものの、あれはあれで面白く、結構愛着がありました。大事なところが描かれていないなとは思いましたが、TVドラマでは致し方ないのかな、と思ったり。子どもの頃に見ていたらトラウマになっていたかも。ピエロ、マジ怖ぇ、、、。

『IT』を読んで以降、スティーヴン・キングの小説をいくつか読みましたが、『IT』以上には夢中になれなかったかも。でも、スティーヴン・キング原作の映画と聞くと、「ああ、じゃあ面白いかも」とうい信頼感はあります。ご本人は、自身の作品が映画化されたものはあまり好きじゃないみたいですが。

いくつかのスティーヴン・キングの作品に共通する、あの空気感が好きです。アメリカの田舎の日常の、細やかな描写から漂うノスタルジーや、少年少女たちの不思議な結束感と彼らの成長。それぞれに心に傷を持っていたりして、でも「それ以上言わなくてもわかってるよ」的な、子ども特有の優しさ。子どもって、なんて感度が高くて純粋で、優しいんだろう、と。私は大人になるにつれ、ガサツで無神経になってしまったような気がします。自分が失ったものだから、子供たちの物語が心を打つのかな。

以前書いたんですが、私は映画館が苦手なので、この『IT』も映画館に見に行くことはないと思います。早くWOWOWとかで放送してくれないかな~。

それにしても、サブタイトルの「”それ”が見えたら、終わり。」は、あまりいただけないですよね~。”IT”という意味のわからなさが不気味でいいんですが、それじゃあ映画は駄目なんでしょうね。というか、自分が小説をジャケ買いしたときだって、きっと帯びの文句を参考にしたはず。映画のサブタイトルは、本の帯のようなものなのか? もしかして、本好きな人たちは、「帯なんていらねぇ」と思ってたりするのかしら。

まあ、本の帯と映画のサブタイトルはまったくの別物だということはわかっているんですが、ただ、興味のない人にも見て(読んで)もらいたいという意味では、同じ役割を担っているのかもしれません。

因みに私は、スティーヴン・キング原作の映画では、『キャリー』(1976年版)、『デッドゾーン』、『アトランティスのこころ』とかが好きです。

uchuotsukuruotoko.hateblo.jp