前回の日記に引き続き、今年の10月に見た美術展の記録です。
10月の頭にバレエ鑑賞を目的とした遠征をした際、無駄に2泊3日して、3つの美術館に足を運びました。
バレエは初日に鑑賞。旅の二日目、午前中から神戸市立博物館で『デ・キリコ展』を見た後、昼食を挟んで午後は横尾忠則現代美術館へ行きました。
阪急神戸線の神戸三宮駅から二つ目の王子公園駅で下車。王子公園駅からは徒歩5~6分といったところです。
『レクイエム 猫と肖像と一人の画家』展@横尾忠則現代美術館
この企画展は、横尾忠則さんがこれまでに「見送ってきた親しい人々と愛猫に想いを馳せる」展覧会とのこと。前半は三島由紀夫さんや高倉健さんなど、生前に交流のあった人々に関する作品が、人物ごとに展開(撮影NG)。私のお目当ては、亡くなった愛猫のタマを偲んで描いた「タマ、帰っておいで」シリーズの展示でした。
もう、展示室に入った瞬間から涙が溢れて困りました。
展示室一面に貼られたタマの絵、、、。
何気ない瞬間を描いたタマの絵の数々から、横尾さんの愛猫に対する思いが溢れてくるのを感じて、胸がいっぱいになりました。
ぐるりとタマの絵に囲まれた展示室に、横尾さんの叫びが満ちているようで、、、。
小さなキャンバスに、愛猫の何気ない、だからこそ尊い瞬間が描かれていて、どの絵、どの瞬間にも愛情深い眼差しが注がれているのを感じました。
桜の花びらの上を歩くタマの絵がとってもきれいでした。
グッズは控えめに。
「タマ、帰っておいで」シリーズのポストカードと、今回の企画展とは関係ないグッズだけど、ペーパーナプキンとミニノートも購入。
ミニノートは中にもイラストがあって可愛いです。
『レクイエム 猫と肖像と一人の画家』展は12月15日(日)まで開催中です。